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<リオ五輪>献身 選手の選択を手助け

フェンシング日本代表の記者会見に出席した菅原コーチ。指導者として初めて臨む五輪に向け意気込みを語った=20日、東京・国立スポーツ科学センター

◎フェンシング女子 菅原智恵子コーチ

 フェンシング女子フルーレを指導する日本代表の菅原智恵子コーチ(39)=気仙沼市出身=が指導者として初めて五輪の舞台に立つ。前回のロンドンまで3大会連続で出場した実力者。「選手が素晴らしいパフォーマンスを出せるようにしたい」と張り切る。
 日本フェンシング界初の五輪個人戦入賞、世界ランク最高4位など現役時代の実績は輝かしい。それでも「指導者としては初出場。難しいですよ」と笑う。
 「大事な場面で判断するのは選手。より良い選択ができるよう手助けしたい」と語る。10年ほど前の苦い経験がよみがえる。国際大会で日本代表のオレグコーチの指示通りにプレーして敗れた。「言われた通りにやったのになんで」と食って掛かった。冷静に考えると「コーチのせいにしただけだった」と振り返る。
 現役時代は感覚を頼りにしてきた。指導者として競技に向き合い、「言葉で伝える難しさ」を実感する。昨年夏から本格的に代表選手を指導する中、試行錯誤の毎日を送る。
 影響を受けた指導者が宮城・鼎が浦高時代に手ほどきを受けた幻のモスクワ五輪代表の千田健一さん(宮城・気仙沼向洋高校長)。印象に残る恩師の言葉がある。「テストで赤点を取らないように勉強するから赤点を取るんだ。100点を取ろうと思えば80点が取れる」。
 自身の競技人生に置き換えてみた。北京、ロンドンと五輪で2大会連続の7位入賞を果たしたが、表彰台には縁がなかった。「自分がまだまだ足りなかったのかな」。足りなかった分は教え子に託す。

[すがわら・ちえこ]宮城・鼎が浦高(現気仙沼高)でフェンシングを始め、日体大卒業後に日本代表入り。五輪は3大会連続で出場し、08年北京、12年ロンドンの2大会連続で女子フルーレ個人入賞を果たした。05年ワールドカップ(W杯)で日本女子初優勝。日本フェンシング協会所属。気仙沼市出身。
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 南米初開催のリオデジャネイロ五輪(8月5日開会式)は27日で開幕まで100日となった。柔道や競泳など主要競技で金メダルを狙える五輪代表が続々と決まり、日本の陣容が固まってきた。東北ゆかりの選手やコーチも、8月に向け、練習や指導に精力的に取り組んでいる。(剣持雄治)


2016年04月27日水曜日


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