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<リオ五輪>闘志 全て懸けメダル狙う

日本選手権20キロ競歩男子で2連覇し初の五輪代表に決まった高橋=2月・神戸市

◎20キロ競歩 初の代表入り/高橋英輝

 決して大言壮語ではない。陸上男子20キロ競歩で初めて五輪代表となった高橋英輝(富士通、岩手大出)が競歩初の表彰台を狙う。「日本を引っ張り、メダルを目指す」。穏やかな表情で、静かに闘志を燃やした。
 2月に神戸市であった日本選手権で優勝し、代表内定を勝ち取った。一時、強風が吹くなど難しい状況だったが、晴天の下、風にも負けない力強い歩きでライバルを圧倒した。
 昨年春、社会人になって生活が一変した。
 「昼はコンビニか冷凍食品、夜は牛丼」だった大学時代の食生活。学業と両立させるため、「競技は楽しむ」との考えで肩肘張らずに打ち込んでいた。
 今では「競技に全てをささげている」。栄養のある食事を取って、練習が継続できるようになり、夜更かしをしなくなった。「結果を追求する。必死に競技に打ち込めるのが幸せ」。考え方も変わった。
 社会人2年目となり、自覚も芽生えてきた。所属先の先輩でロンドン五輪に出場した20キロの世界記録保持者、鈴木雄介が故障で代表入りできなかったからだ。「(鈴木に代わって)私が20キロを引っ張らないといけない。代表として出られない選手の分まで頑張る」
 大舞台で結果を残すには何が求められるか。「大きな体力の土台、技術の土台」と説く。失格が命取りとなるだけに、「後半にフォームを崩さない」ためにも絶対必要な2条件なのだろう。
 50キロの谷井孝行(自衛隊)、森岡紘一朗(富士通)らと練習を積み、長い距離に耐えられるスタミナを養っている。
 「今は順調。自分に期待している部分が大きい」と自信満々に意欲を語れば、日本陸連の今村文男競歩部長も「メダル、入賞圏内でレースができる」。日本の長距離の主役だったマラソンを脅かす歩きが期待できそうだ。

[たかはし・えいき]富士通。岩手・花巻北高−岩手大出。92年11月19日、花巻市生まれ。175センチ、56キロ。23歳。
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 南米初開催のリオデジャネイロ五輪(8月5日開会式)は27日で開幕まで100日となった。柔道や競泳など主要競技で金メダルを狙える五輪代表が続々と決まり、日本の陣容が固まってきた。東北ゆかりの選手やコーチも、8月に向け、練習や指導に精力的に取り組んでいる。(剣持雄治)


2016年04月27日水曜日


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