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昭和キャバレー 貸しスペースで復活

レンタルスペースとして開放された「白ばら」で演奏する地元ミュージシャン=15日

 東北で最後まで営業を続けたキャバレーで、昨年末に57年の歴史に幕を下ろした山形県酒田市の「白ばら」が今月中旬、レンタルスペースとして復活した。昭和の華やかさを伝える施設を活用しようと、地元有志が窓口となって一般に開放。接客や飲食の提供はないが、同窓会やコンサートの会場など以前とはひと味違う「大人の社交場」としてネオンサインに明かりが戻った。
 一般開放を始めたのは、酒田市の旅館経営佐藤仁さん(52)が代表を務める「SAVEザ白ばら」。昨年の大みそかに、店のスタッフへの「感謝の集い」を開いたメンバーが中心となって今年2月に結成した。
 有志は毎月3回程度、催しを開き、一般住民に開放する。飲食は原則持ち込みで、来場者は「協力金」として1人1000円を払えばその日は自由に出入りできるシステムとした。コンサートやイベント会場として利用する団体も募集している。
 佐藤代表は「白ばらのように昭和の香り漂うゴージャスな空間は全国でも希少になった。建物が使えるうちに、少しでも多くの人に見てほしい」と語る。
 白ばらは1958年の開業で、69年に鉄筋コンクリート3階の現在の建物ができた。ステージには歌手の山本リンダら名だたる昭和のスターが立った。客足の減少は止められず、運営する奥羽観光(酒田市)は昨年いっぱいで店をたたみ、営業許可証も今年1月に返却した。
 本間邦夫社長は、再開を切望する佐藤さんらの求めを1度は断った。だが、「白ばらを愛してくれる人の声をむげにできない」と根負けした。
 一般開放日に初めて訪れた酒田市の主婦富樫美雪さん(65)は「ホステスによる接客のイメージが消えれば、女性でも楽しめる。同窓会の会場としても面白い」と話していた。
 有志は28、29両日も一般開放し、催しを開く。28日は有志メンバーで酒田出身の歌手白崎映美さんが訪れる。連絡先は佐藤代表090(9332)9290。


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2016年04月27日水曜日


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