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<参院選岩手>主浜氏引退 野党共闘に暗雲

記者会見で参院選に立候補せず引退を表明する主浜氏(左)

 唐突な現職の退場で、野党共闘は振り出しに戻った。夏の参院選岩手選挙区(改選数1)で、3選へ意欲を示していた生活の党現職の主浜了氏(66)は27日、立候補せずに引退することを表明した。後継に名前が挙がったのは達増拓也知事の元政務秘書。寝耳に水の「候補差し替え」に、共闘協議を進めてきた野党各党に不信感が広がる。スムーズだった共闘路線に突然、一筋の亀裂が入った。
 「一身上の理由でこのような形となり申し訳ない。おわびのしようもない」。記者会見した主浜氏は「家族の介護のため」と理由を述べ、深々と頭を下げた。
 小沢一郎代表(衆院岩手4区)は「特別なことがない限り(主浜氏の)立候補は当然」と発言してきた。この数年、「主浜氏の3選立候補は既定路線」(民進党県議)だった。
 ただ、主浜氏の「意欲」を巡ってはいぶかる声があった。昨年11月の国政報告会で「任期を全うし、その後も頑張らせていただけたら」と述べたものの、その後、発言はぱたりとなくなった。はっきりしない態度に「小沢氏が別の候補者を用意するのでは」との臆測も流れた。
 主浜氏は24日、盛岡市であった達増氏の後援会会合に招かれた。あいさつは「(参院議員)2期は一つの区切り。皆さんの支援のおかげだ」と微妙な言い回しだった。達増氏は「野党結集が形になるよう私も頑張る」と応えたが、表情は硬かった。
 翌25日、主浜氏は達増氏の元政務秘書木戸口英司氏(52)に立候補を打診。野党県議は「あのとき知事は知っていたのかもしれない」と推測する。
 不意を突かれた格好の野党各党は不満をあらわにした。民進党県連の黄川田徹代表(衆院岩手4区)は「主浜氏の決断といっても小沢氏なしで話は進まない。小沢氏は何をするつもりだったのか」。社民党県連の細川光正幹事長も「勝手に後継を指名する手法は納得できない」と反発した。
 共産党県委員会は主浜氏と政策協定を結べば党県常任委員吉田恭子氏(35)の立候補を取り下げる予定だった。菅原則勝委員長は「これまでの協議での一定の到達点がある。基本スタンスは変えるつもりはない」と各党の出方を見守る。
 対する自民党。新人で元慶大ラグビー部監督田中真一氏(49)は27日、東京都内で政治資金パーティーを開催した。
 駆け付けた党本部の茂木敏充選対委員長は主浜氏引退に触れ「候補者が変わることがはっきりした。岩手で勝つことは参院選で(与党が)勝つということだ」と気勢を上げた。党県連の鈴木俊一会長(衆院岩手2区)は「戦略を考え直す必要はある」と語った。


2016年04月28日木曜日


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