青森のニュース

<参院選青森>野党共闘 進まぬ具体化

社民党県連大会で連携をアピールする田名部匡代氏(左から2人目)と野党幹部=3月27日、青森市

 夏の参院選に向けて青森選挙区(改選数1)で実現した野党共闘に具体的な動きが出ていない。旧民主、共産、社民に加え旧維新の各党が3月に選挙協力の覚書を交わしたが、協議の場はいまだに持たれず、態勢の構築が進んでいない。協力に対する認識も食い違っており、選挙本番での連携を危惧する声が上がる。

 共産党と近い県労連が5月1日に青森市内で開くメーデーの集会。共産が支援を決めた民進党新人の元衆院議員田名部匡代氏(46)=社民推薦=が出席を予定するなど表向きは連携ムードが漂う。
 だが、民進党県連の田名部定男代表は「選挙協力は覚書を交わしたことで成立した。3党間でより具体的な話をする場を今後、設けるつもりはない」と話す。
 背景にあるのは県連と最大の支持団体連合青森に根強い「共産アレルギー」だ。県連内部からは「共産が候補を出さない段階で目的は達成できた。それ以上の深い関係にはなりたくない」との本音も漏れる。
 共産党県委員会の畑中孝之委員長は「覚書で交わした安全保障関連法廃止と集団的自衛権反対の2点では一致して全力を尽くす」と前向きな姿勢を見せながらも「選挙協力の具体的な形は決まっていない」と打ち明ける。
 連携の形が不透明な上に、中核となるべき民進の県内組織も盤石とは言い難い。次期衆院選青森2、3区の擁立作業は難航したままだ。
 「野党全体で全県選挙を戦う態勢構築を急ぎたい。選挙は政党がやるもので、連合の組織に頼ってばかりもいられない」。社民党県連の三上武志代表はそう指摘する。
 三上代表は「共闘は困難も多いが、打倒自民へ互いに不十分な部分を補うべきだ」と呼び掛ける。
 青森選挙区には自民党現職の山崎力氏(68)=公明推薦=と新人で幸福実現党県副代表の三国佑貴氏(30)も立候補を予定している。


2016年04月30日土曜日


先頭に戻る