広域のニュース

<熊本地震>発生半月 押しつぶされた日常

大規模な土砂崩れが起きた阿蘇大橋付近は遠隔操作の重機で行方不明者の捜索が続く=29日午前10時ごろ、熊本県南阿蘇村

 熊本県南阿蘇村は熊本地震で土砂災害が相次いだ。16人が死亡し、1人の行方が分からない。29日で地震発生から半月となったが、阿蘇山の麓に広がる農村には至る所に爪跡が残る。
 裏山で大規模な地滑りが発生した河陽(かわよう)地区の高野台団地。大量の土砂が民家を直撃した。家財道具などが散乱した光景は、東日本大震災の津波被災地に重なって見えた。
 村を走る国道57号では阿蘇大橋が崩落した。車で付近を走行していたとみられる男子大学生の捜索が続く。余震が収まらず、二次災害の恐れがあることから、数台の重機は遠隔操作で土砂をかき分けていた。
 河陽地区の住民によると、これまで地震が少なく、家屋の耐震補強や避難訓練はほとんどしていなかったという。35年以上暮らす佐野徳正さん(73)は「またいつ大きな地震が来るか分からんけん、もうここには住みたくない」とやりきれない表情を浮かべた。(写真部・高橋諒)


関連ページ: 広域 社会

2016年04月30日土曜日


先頭に戻る