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消防職員仙台⇔札幌 交流2年目連携に手応え

札幌市消防局から派遣されている長畑さん。「仙台とさらに絆を強める一助になれれば」と話す

 仙台、札幌の両市消防局による人事交流が2年目を迎えた。それぞれが強みとする分野のノウハウを学び合うのが狙い。熊本、大分両県で相次ぐ地震でも経験を踏まえた広域支援の重要性が再認識され、両市消防局は取り組みを今後も継続する考えだ。
 人事交流では、札幌市から消防司令補の長畑竜司さん(34)、仙台市からは消防司令の照井信一郎さん(38)が、共に任期2年で派遣されている。
 火災などの現場経験が豊富な長畑さんは、仙台では警防課に所属。県内外で大規模災害が発生した際の応援部隊派遣や、他自治体からの応援受け入れ計画の立案などを担っている。
 仙台市は東日本大震災で熊本、三重など4県の消防隊の応援を受け、市消防局は野営場所の確保や作業内容の指示などの調整に苦労した。札幌市は、受け入れのノウハウを学ぼうと長畑さんを派遣した。
 長畑さんは震災直後、北海道の応援部隊の一員として石巻市に入り、被災者の救助や行方不明者の捜索に当たった。「ファイバースコープや電磁波探査装置が役に立たないほど、被害の規模が大きかった」と振り返る。「震災経験者の生の声を聞きながら仕事できる意義は大きい。仙台の教訓を札幌に持ち帰りたい」と意欲を見せる。
 仙台で火災調査を担った照井さんは、札幌でも予防課火災調査係に在籍。消防科学研究所を持つ同市消防局は火災調査の専門官育成にたけ、照井さんも専門性に磨きをかけている。
 仙台市消防局の栗村渉局長は「互いの得意分野を学び合う点で人事交流の効果は大きい。大規模化、広域化の傾向にある災害に対応するためにも、他都市との連携は必要だ」と話す。


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2016年05月01日日曜日


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