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<土門拳>歩みローマに通ず 写真展開催へ

ローマで開かれる展示会とほぼ同じ作品が並ぶ土門拳記念館の写真展

 日本を代表する写真家土門拳(山形県酒田市出身、1909〜90年)の写真展が、今月下旬からイタリア・ローマ市で開かれる。日本とイタリアの国交樹立150周年記念行事としてローマ市が主催。「リアリズムの巨匠」の作品を通じ、日本の社会や文化を紹介する。写真を貸し出す酒田市は、開催に合わせ現地でシティーセールスを展開する。
 写真展は、仏像と浮世絵の展示を含めた国交樹立150周年記念三大事業の一つ。古代ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの霊廟(れいびょう)があることで知られるアラパチス博物館に150点を9月まで展示する。
 展示の立案者でもあるミラノ国立大のロッセッラ・メネガッゾ准教授(東洋美術史)が作品を選んだ。「戦前」「ヒロシマ」「室生寺」など九つのカテゴリーに分け、「人間・土門拳が生きた時代を写真を通して見つめ直す」(土門拳記念館)展示になるという。
 ローマで展示するのとほぼ同じ作品を集めた展示会を、酒田市の土門拳記念館で7月10日まで開催中。
 担当する池田佳奈学芸員は「肖像のカテゴリーに仏像の面相を含めるなどイタリア人研究者が選んだ、これまでにない展示。イタリアでも日本の世俗を伝え、日本の土門を知ってもらう展示にしたい」と言う。
 ローマ市で行われる今月下旬の開会行事には丸山至酒田市長らが出席し、県と一緒に庄内地域の地酒や伝統芸能をPRするなど、農産品輸出や観光客誘致に向けたプロモーションを展開する。観光、飲食業者らを招いた催しも現地のホテルで開き、老舗レストラン「ル・ポット・フー」の元料理長、太田政宏シェフらが酒田の農産物などを使った料理でもてなす。
 丸山市長は「在イタリア日本大使館の全面支援で開催するビッグイベント。外へのアピールが不足していた酒田だが、写真展と連動して魅力を売り込んできたい」と話している。


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2016年05月01日日曜日


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