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<原発事故>避難解除後初の出荷用コメ作付け

6年ぶりの営農再開で導入された直播=30日

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年解除された福島県楢葉町で事故後初めて、出荷を前提としたコメの作付けが始まった。担い手が絶対的に不足する中で、将来を見据え、省力化や低コスト化が可能な直播も一部で導入された。
 楢葉町の水田は650ヘクタールで、原発事故前は410ヘクタールでコシヒカリなど主食用米が栽培された。営農を今年再開するのは14個人・団体、計約20ヘクタールにとどまり、うち約4ヘクタールで直播に取り組む。
 山田浜地区では29、30の両日、遠藤庄一郎さん(62)らが耕作する計2.1ヘクタールで「天のつぶ」の直播が行われた。支援する農機具メーカーの従業員が田植機を操作し、発芽しやすいように処理した種もみや肥料を同時にまいた。
 1.2ヘクタールで栽培する遠藤さんは「原発事故と避難で育苗施設が使えなくなった。将来は数人で20ヘクタールほどを担いたいので、省力化できる直播を導入した」と説明。当面は飼料米として出荷する予定で、「市場などの反応を見ながら、いずれは主食用に切り替えたい」と話した。
 楢葉町では昨年、4.7ヘクタールで実証栽培が行われ、全袋で放射性セシウムが検出限界値(1キログラム当たり25ベクレル)未満だった。


2016年05月01日日曜日


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