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昭和レトロ展 秋田で次々

昭和の生活を彩った500点の展示品が並ぶ県立図書館の「昭和40〜50年代を行く」

 秋田県立博物館(秋田市)が、1960年代を中心とする生活用品や家電、看板といった「昭和レトロ」の企画展示に力を入れている。ここ数年、県民から寄贈される件数が増えているのが一因だ。そこには、全国最速で進む人口減少の影響も垣間見える。

 県内では秋田市の県立図書館で「昭和40〜50年代を行く」を開催中。鹿角市文化の杜交流館「コモッセ」では4月27日まで「古イイ看板2016」が開かれた。どちらも博物館の出張展示だ。
 県立図書館はガンダムや帆船模型などのプラモデル、初代「ウォークマン」、ラジカセなど約500点を展示している。コモッセでは、足袋や靴下といった製品で知られる「福助」や「仁丹」などの看板13枚が並んだ。ホーロー製が中心だ。
 博物館は2年前から館内で3回、同様の展示をしている。学芸主事の畑中康博さん(46)は「中高年層を中心に好評で、『もっと見たい』という声が多かったため出張展示を企画した」と話す。
 バラエティーに富んだ展示品の大半は、県民から寄贈されたもの。博物館への寄贈件数は1990年の約3万件から2014年には約10万件と、3倍以上に増えた。畑中さんによると、細かく分類はしていないものの、高度成長期の生活用品や家電などが多く含まれているという。
 そうした品を大切にしまっていた家では、子どもたちが進学や就職を機に県外へ出て、高齢者だけで暮らす世帯が少なくない。家人が亡くなったり、子どもと同居するために県外へ引っ越したりする際に、博物館に寄贈するのだという。
 「寄贈数は今後も増えていく」と畑中さんはみる。それを生かし「『昭和レトロ』を展示の目玉にすることも考えている」と言う。
 「昭和40〜50年代を行く」は29日まで。入館無料。連絡先は県立図書館018(866)8400。今月の休館日は11日のみ。


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2016年05月02日月曜日


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