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湯のまち元気に「フラ女将」踊る

小冊子「フラ女将」などをPRする湯の華会の大場会長(中央)ら

 昨年8月に「フラのまち」を宣言したいわき湯本温泉(福島県いわき市)の旅館、ホテルの女将(おかみ)たちが、自らを「フラ女将」と命名し、活発に活動している。着物姿でフラを踊るだけでなく、名所や女将を紹介する小冊子を作製。オリジナルのレトルトカレーも発売した。
 いわき湯本温泉の宿泊客は、東京電力福島第1原発事故の影響で事故前の5、6割にとどまる。「フラのまち」宣言は、温泉の行方に危機感を抱いた女将の会「湯の華会」が発案。催しなどで着物姿のあでやかなフラを披露してきた。
 発行した小冊子のタイトルも「フラ女将」(B5判15ページ)。女将14人が登場する「フラ女将図鑑」では一人一人がポーズを取り、「全てを照らす太陽女将」「癒やし系ときどき悪魔」「燃え盛る炎の女」などのキャッチフレーズも付けた。
 フラを意識して開発された食べ物や名所もマップと共に掲載。表紙は昭和の映画看板のような雰囲気で、髪に花飾りをつけた女将たちが、ひょうきんな乗りで笑顔を振りまいている。
 湯の華会副会長の小井戸文恵さん(50)は「原発事故後、いつまでも泣いていられない、頑張らなくちゃと始めた取り組み。体を張っています」と笑う。5000部を各旅館や観光施設で無料配布している。
 レトルトの「フラ女将カレー」(600円)は試作を重ねて完成させた。地元の酒かす、いわき産トマトのジュース、パイナップル果汁を使ったのが特徴。旅館の売店などで販売する。地元酒造会社が「フラ女将」ラベルの純米酒(300ミリリットル)も発売。本年度は女将たちが、原料のコメづくりから携わる予定だ。
 湯の華会によると、BGMをハワイアンに変えたり、ハイビスカスを飾ったりする旅館もある。会長の大場ますみさん(61)は「温泉の『和』と『フラ』を融合したまちづくりが少しずつ動き始めた。子どもが誇れるような明るく、楽しい温泉街を目指し、まちぐるみで頑張りたい」と話す。


2016年05月02日月曜日


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