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<議長政活費疑惑>自民会派も「辞めて当然」

 安部孝宮城県議会議長が政務活動費(政活費)の不正支出問題の責任を取る形で議長職を辞める意向を固めた2日、安部氏が所属する自民党・県民会議(32人)からは「辞めて当然」「自覚が足りない」と厳しい声が相次いだ。安部氏の辞任は身内の包囲網に追い込まれた末の決断だった。

 「出処進退については6月議会までに明らかにするので、ご理解いただきたい」。2日午後、県庁議会棟であった自民党の会派総会。中島源陽会長が、安部氏が所属議員に宛てた「伝言」を代読した。
 安部氏は当初、総会に出席する予定だったが、公務を理由に欠席。議員から安部氏に関する質疑は出なかった。
 終了後、あるベテラン議員は「判断が遅すぎる。県民感情にもっと敏感になるべきだった」と痛烈に批判。議長経験者は「議長の職責は重いという自覚が足りなさすぎた」と突き放し、中堅議員は「次は身辺がきれいな人が適任だ」と早くも次期議長選を見据えた。
 安部氏の不正支出問題は2月に発覚。当初、自民党内には「会派内のチェック体制に問題はない」と擁護する声が強かったが、県監査委員が4月に政活費の約42万円を不当利得と認定すると、潮目が変わった。
 会派役員が同月19、20日に実施した所属議員への聞き取りでは「進退を判断すべきだ」との意見が続出。27日には役員が安部氏と面会し、決断を迫った。不正をかばい切れなくなった所属会派からの圧力に、安部氏は窮地に立たされた。
 中島会長は安部氏の辞意に関し「政治家の言葉として極めて重い。所属議員も同じ受け止めだ。県民も会派の声も日増しに厳しくなっていた」と話した。
 自民会派と共に県政与党を組む公明党県議団(4人)の庄子賢一会長は「議会改革の先頭に立つべき議長の職責は重い。もう少し早く決断できなかったか」と苦言を呈した。


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2016年05月03日火曜日


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