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J夏開幕で活性化 厳冬期中断で可能

意気込みと抱負を語る田嶋新会長=2日、河北新報社

◎日本サッカー協会 田嶋新会長に聞く

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長が3月下旬の就任以降、全国各地を回り、都道府県協会関係者に選手強化やJリーグの活性化などの方針を伝えている。1日に東北サッカー協会の会合に出席し、2日に河北新報社を訪れた田嶋氏に、以前から提唱しているJリーグのシーズン移行や地震の被災地支援などについて聞いた。(聞き手は加藤伸一)

 Jリーグの開幕時期を春から夏に移すシーズン移行は、代表チームの強化とJリーグのさらなる盛り上げを目的にしている。1月から2月中旬まではリーグ全体で試合をしない期間を設ける。(12月や2月下旬は)雪が多い東北のチームは多少敵地での試合が多くなると思うが、そこは我慢してほしい。
 2020年の東京五輪期間中にリーグ戦をやれるのかということもある。前年の19年には海外からいろんな代表チームが来るだろう。プレ大会のようになる時に、日本代表がリーグ戦などを理由に強化できなくなることは避けたい。
 現在は夏の暑い時期にJリーグの試合が多く、プレーの質が悪くなるという批判もある。ことしで言えば、9〜11月にワールドカップ(W杯)予選があるが、この時期にあるJチームから選手が代表に取られる。佳境に入るリーグの盛り上がりに水を差すのではないかと危惧する。
 欧州の各リーグは5月にシーズンが終わる。契約が切れた選手を、Jチームが獲得できるようになれば、リーグの観客動員だって違ってくるかもしれない。
 もちろんメリット、デメリットに関してはJリーグで考え、決めてもらう方がいい。ただ、2002年の日韓W杯の後はシーズンを欧州に合わせようじゃないかということで、Jリーグと協会が話し合ってきた。2022年のカタールW杯(11月開幕)では10月でシーズンを終わらないといけない。だとしたら、早くシーズンを移行した方がいいというのが僕の提案だ。
 東日本大震災被災地への支援は、松島フットボールセンター(宮城県松島町)のリニューアルなど、サッカーの施設に予算を使っている。被災地の子どもたちが遠征する際のバスの費用なども払っている。今後も岩手、宮城、福島の3県への支援は続けていきたい。
 生まれ故郷は熊本県。熊本地震の被災地に対しては、11日に佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで予定されているU−23(23歳以下)日本代表とガーナ代表によるチャリティーマッチをはじめ、さまざまな支援をしていこうと思っている。

<たしま・こうぞう>埼玉・浦和南高時代に全国高校選手権大会制覇を経験。その後、筑波大、古河電工(J2千葉)でプレーした。日本サッカー協会では技術委員長、専務理事などを歴任し現在に至る。昨年6月からは国際サッカー連盟の理事も務める。熊本県出身。58歳。


2016年05月03日火曜日


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