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<ベガルタ>「堅守」非常事態

守備の連係を確認する渡部(右)と平岡

 J1仙台の守備の調子が上がらない。「堅守賢攻」を掲げながら、総失点17はリーグワースト3位。リーグ戦では現在6試合連続で、複数失点を喫している。4日に川崎市の等々力陸上競技場で対戦する川崎は、リーグ首位の総得点を誇る。「最強の矛」を完璧に抑え、自信を取り戻せるか。渡部、平岡の両センターバックの活躍に期待がかかる。

 「自信を持って球をつなぐ場面が少ない。球を奪ったらすぐに、前線に蹴ってしまう。そうではなく、もっとチーム全体で、ビルドアップ(後方から組み立てるの意)しながら攻撃していくべきだ」。渡部が危機感を漂わせながら語った。
 15失点した直近6試合は、全て先制点を許して勝てなかった。立ち上がりから押し込まれるのが共通点。渡部が語るように、球を取ってもすぐに奪われる。主導権をなかなか握れない。
 守備が踏ん張るしかない状況だが、意識の共有が図れていない。渡辺監督は「前から奪うのか、ブロックをつくって奪うのか、使い分けができていない」と強調する。渡部も同様に、「選手同士の会話が重要。もっと必要なことを要求し合える環境をつくりたい」と連係面の不備を指摘した。
 川崎は元日本代表のFW大久保ら実力のあるストライカーがそろう。だが、渡部と平岡が最も警戒するのが、ボランチの中村と大島だ。
 渡部が「相手はパスの出どころが全て。前線と連動しながら自由を与えない」と声を大にすれば、平岡も「一瞬でも気を抜かず、いいパスを出させない」と目つきを鋭くした。
 リーグ戦6試合連続の複数失点は、2014年4月に始まった渡辺体制で初めてだ。非常事態を迎えた仙台。川崎戦の無失点勝利を浮上のきっかけにしたい。
(狭間優作)


2016年05月03日火曜日


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