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<みちのく真田丸>ファンを待つロケ地

「真田の郷」の木の門のセットがあった場所を示す松本さん。撮影シーンを想像しながら歩くのも楽しい

◎東北ゆかりの地を訪ねて(4)現代の「真田の郷」(遠野市、奥州市)

<信繁の帰郷収録>
 「真田の郷」が現代の岩手県遠野市によみがえった。
 NHK大河ドラマ「真田丸」の物語序盤のロケ地となった「遠野ふるさと村」。南部曲がり家を移築し、江戸時代の農村風景を再現している。昨年10月、大掛かりなセットを設営して3日間、撮影が行われた。
 村内のメインの道に木の門を配置し、織田信長に仕える道を選んだ真田昌幸、信繁ら一行が帰郷するシーンを収録。ほかにも昌幸、信繁親子が郷を眺めて語り合う物見櫓(やぐら)、武田勝頼の最後の合戦での本陣などを村内各所に組み立てた。
 撮影後に全て撤去されたが、松本知浩支配人(42)は「スタッフに聞けば、どこでどのシーンが撮影されたのか説明しますよ」とにこやかに話す。
 ふるさと村は1996年にオープン。森に囲まれた約9ヘクタールの敷地に川が流れ、曲がり家6棟や田畑が自然と一体となった景観が広がる。歩き回ればタイムスリップしたかのようで「ドラマや映画のロケ地に必然的に選ばれてきた」(松本さん)のも納得だ。
 最近のNHK大河ドラマだけでも「軍師官兵衛」「龍馬伝」「天地人」の舞台になった。ふるさと村は「ロケ地マップ」を来場者に配り、PRに余念がない。

<エキストラ名演>
 さまざまな作品の撮影を支えるのが地元のエキストラ。市内でクリーニング店を営む菊池哲也さん(47)は「真田丸」の帰郷シーンで、やりを手に一行を迎える門番役として出演した。
 エキストラ経験は約10回を数える。「芸能人に会えるのが一番の魅力。堺雅人さんや草刈正雄さんは、やはり格好良かった。スタッフの『いい作品を作ろう』という一体感、チームワークもたまらない」と語る。
 真田丸では奥州市の「えさし藤原の郷」もロケ地になった。遠野ふるさと村とは約1時間で行き来できる。両市は広域の観光周遊ルートとして売り込もうと、両施設での撮影場所や場面を紹介するガイドブック2万部を共同で作った。
 両市の連携による初の観光誘客の取り組み。東日本大震災以降、ふるさと村の来場者数は落ち込む。松本さんは「ガイドブックの浸透はこれからだが、多くの真田丸ファンに訪れてもらいたい」と期待する。(釜石支局・東野滋)

[メモ]遠野ふるさと村はJR遠野駅から車で20分。午前9時〜午後5時(11〜2月は午後4時まで)。無休。入場料は一般540円、小学生以上320円。村内は自由に散策でき、お手玉作りやそば打ちなど有料の体験プログラムがある。連絡先は0198(64)2300。


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2016年05月05日木曜日


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