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<グライダー墜落>現場に主翼・尾翼なし

見つかっていない主翼などを上空から捜索する福島県警のヘリコプター=6日午前10時ごろ、福島県三春町

 5日午後2時15分ごろ、福島県三春町富沢の山林にグライダーが墜落し、操縦していた仙台市泉区南中山1丁目、会社員高森晴樹さん(43)が全身を強く打ち死亡した。田村署によると、ほかにけが人はいない。
 運輸安全委員会は6日、航空事故調査官2人を現地に派遣し、事故原因などの調査を始める。グライダーはもともとエンジンがなく、田村署によると、機体は損壊し、主翼、尾翼ともに墜落現場にはなかった。
 国土交通省仙台空港事務所などによると、高森さんは宮城県航空協会(仙台市)管理の角田滑空場(角田市)を午前10時に離陸、船形山や那須方面を回り、午後6時に戻る事前計画を提出していた。
 同協会によると、高森さんは当日、別の機体で飛んだ後、2回目から墜落した機体に単独で乗り、本格的なフライトとなった3回目は午前11時55分に離陸。午後2時ごろに空港事務所との交信が途絶えたという。
 墜落現場近くで農作業をしていた男性(82)は「(グライダーは)かなり地上近くを飛んでいた。ドーンという音で墜落が分かった。(現場に駆け付けると)壊れた機体があり、慌てて自宅に戻って警察と消防に電話をした」と話した。
 高森さんを知る角田市の市民グループ「スカイネット角田」の佐藤忠義代表理事は「角田を飛び立った機体の事故は初めて。(高森さんは)角田でイベントを手伝ってくれた。これからも活躍してほしかった」と肩を落とした。
 田村署によると、現場周辺には住宅が点在し、数百メートル離れた場所には小学校がある。福島地方気象台によると、事故当時、周辺は晴れていたものの、最大瞬間風速12メートル前後の風が吹き、強風注意報が出ていた。


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2016年05月06日金曜日


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