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<仙台ハーフ>ワンジュグ 圧倒

12キロ付近で2位以下を引き離し男子の集団に交じって走るワンジュグ。ハーフ登録の部女子で優勝した

 序盤に飛び出したワンジュグが表情一つ変えずにゴールテープを切った。「うれしい。でも、きつかった」。暑さと強風との闘いから解放され、表彰式ではにっこりと笑った。
 最初の5キロを16分46秒で入る上々の滑り出し。ただ、並走する男子の集団の先頭に立つと、風よけに利用されて体力がどんどん奪われ、10キロをすぎてから「体が重くなった」。15キロ付近では暑さでややペースが落ちた。
 先月の24、29日と二つ続けてトラック種目に出場して迎えた今回のレース。体調が万全とはいえず、この2週間はジョギングで疲労を抜く程度の練習のみ。それでも、後続との差を広げていった。
 今年に入り、起伏の激しいロードでの30キロ走をこなし、距離に対する不安が消えたのが粘れた理由。指導する佐倉ACの藤田コーチも「条件が悪い中でたくましかった」とたたえた。
 ケニア出身の26歳。仙台市内を走る年末の全日本実業団対抗女子駅伝で区間賞を獲得した実績があり、「雰囲気はだいたい分かる」と経験を生かした。
 スタミナが求められるハーフで確かな自信を得たヒロインは「そろそろフルマラソンを走りたい」。杜の都での快走をさらなる飛躍につなげる。157センチ、47キロ。(剣持雄治)
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 第26回仙台国際ハーフマラソン大会は8日、仙台市中心部の日本陸連公認コース(21.0975キロ)で1万3336人(ハーフ登録・一般1万826人、車いす25人、5キロ2107人、2キロ378人)が出場して行われた。ハーフ登録の部男子は今井正人(トヨタ自動車九州、福島・原町高−順大出)が1時間3分6秒で初優勝を果たした。谷川智浩(コニカミノルタ)が2位、押川裕貴(トヨタ自動車九州)が3位。2011、13年世界選手権マラソン代表の川内優輝(埼玉県庁)は5位だった。
 女子はフェリスタ・ワンジュグ(ユニバーサルエンターテインメント、青森山田高出)が1時間12分5秒で初優勝した。2位は前田穂南(天満屋)、3位は堀江美里(ノーリツ)。
 車いすの部は、リオデジャネイロ・パラリンピックの車いすマラソン代表の山本浩之が45分43秒で4年ぶり3度目の優勝を果たした。(午前10時5分現在晴れ、気温21.0度、湿度34%、北の風2.5メートル)


2016年05月09日月曜日


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