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<マイナンバー>システム不調 交付大幅遅れ

多くの市民が個人番号カードの交付を待つ青葉区の特設会場

 1月に本格運用が始まったマイナンバー制度を巡り、仙台市の個人番号カードの交付手続きが遅れている。カード作製を担う地方公共団体情報システム機構(東京)の管理システムの動作不良から、特に人口の多い大都市で交付まで長期間を要している。市は今月末としていた各区の特設窓口の開設期間を9月末まで延長してしのぐ構えだ。
 「待ち時間は120分程度となっております」
 青葉区役所の特設会場に2日、こんな張り紙があった。交付を求める市民が次々と訪れ、疲れた表情を浮かべながら長い時間、順番待ちしていた。
 カード交付には機構のシステムを使って暗証番号を登録する必要がある。全国の自治体からアクセスが集中するとシステムの動作が鈍り、作業が進まないという。青葉区は当初、1日約200枚を交付する予定だったが、実際は100枚弱で精いっぱいの状態だ。
 市区政課によると、個人番号カードの交付申請数は4月末時点で約9万2000枚。うち約8万7000枚が市に納品されているが、申請者に受領を促す交付通知の発送は約4万4000件にとどまる。さらに、実際カードを受け取ったのは1万7000人で申請者の2割にも満たない。
 システム不調で、交付前にカードの記載内容が正しいかどうかを確認するためのアクセスがしづらくなっている上、窓口での混乱を避けるため通知の発送を抑制していることが遅れの原因だ。転出入が重なる3月時点では、交付申請から交付通知書が届くまで約4カ月かかり、市民はさらに交付窓口でも長時間待たされる羽目になっている。
 総務省はシステム不調を受け、交付希望者が多数訪れて作業が集中する平日昼に、システムへのアクセスを控えるよう各自治体に要請。市の担当者は「日中に作業するなと言われても、どうしたらいいのか」と困惑する。
 機構は4月27日、システム不調の原因を特定し、改善策を講じたと発表した。だが、仙台市の担当者は「劇的に改善されたという感じはない。先行きにはなお不安がある」と話す。


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2016年05月10日火曜日


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