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<衆院選宮城>野党共闘は不透明 同日選警戒

 次期衆院選を巡り、野党による宮城県内6小選挙区の候補者擁立作業が加速している。夏の参院選と同日選の可能性が消えない政局を見据えた動きだが、参院選と同様に共闘態勢が整うかどうかは不透明なままだ。「このままでは不利な戦いになる」と同日選におびえる野党の姿も見え隠れする。
 「ギブ・アンド・テークの関係をつくりたい」。11日、衆院宮城3区への新人擁立を発表した中島康博共産党県委員長は、共闘態勢の構築に意欲を見せた。いち早く候補を擁立した背景には、民進党にプレッシャーをかける狙いがある。
 2014年衆院選で県内6小選挙区は自民5勝(1〜4、6区)、民主1勝(5区)だった。民主、維新、共産、社民4党の小選挙区得票をそれぞれ合計すると野党が1区で与党票を逆転。2区も接戦に持ち込めるとの皮算用がある。
 中島委員長は「同日選は邪道だが、今のままでは自公が大勝する」と指摘。3区以外でも擁立作業を進め、民進を参院選と同じ共闘のテーブルに誘い込む戦略を描く。
 共産の秋波をよそに、民進も自前候補の確保を急ぐ。3区に元会社員一條芳弘氏(42)の擁立を目指し、4区は仙台市内の男性医師(57)で調整を進める。党県連の郡和子幹事長は「衆院選は政権選択の戦い。候補者を立てないわけにはいかない」と話す。
 民進は共産との連立政権樹立に否定的。参院選で共闘は組むが、衆院選協力には後ろ向きなままだ。県連幹部は「共産が一方的に候補者を立てないのが一番いい」と本音を漏らす。
 社民党県連も県内小選挙区のいずれかで候補者を立てる方針を掲げる。田山英次副幹事長は「共闘を模索するが、話し合いの入り口の段階」と言う。
 ただ、現状では衆院選の野党共闘は進んでおらず、野党側は同日選になれば参院選で手を組む相手とも衆院選で戦うことになる。
 野党の態勢が整わぬ間に安倍晋三首相が衆院解散を断行するとの臆測は今なお飛び交う。民進県連幹部は「解散したら参院選の野党共闘の結束も吹っ飛ぶ。衆院選は自民現職が有利、参院選の結果も引っ張られる」と同日選の回避を祈る。


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2016年05月12日木曜日


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