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<参院選岩手>小沢門下生 統一候補で綱引き

 夏の参院選岩手選挙区(改選数1)で、仕切り直しとなった野党統一候補の擁立作業が難航している。引退する生活の党現職主浜了氏(66)に代わる候補に、生活は達増拓也知事の元政務秘書木戸口英司氏(52)、民進党は元衆院議員畑浩治氏(52)を推す。生活が「もともとわが党の議席」と主張すれば、民進は「野党第1党が立てるべきだ」と譲らず、綱引きが続く。
 「木戸口氏は昨夏の知事選で野党共闘の実現に奔走し、公約策定にも関わった。資格は十分」
 「畑氏は衆院議員時代、多くの議員立法を実現した。知名度があり、共闘の成果を十分発揮できる」
 10日夜にあった野党4党協議。約2時間の話し合いは生活、民進がそれぞれの言い分をぶつけ合い、平行線に終わった。15日に再協議に臨むが、着地点は見えていない。
 候補に挙がった木戸口、畑両氏は小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)とつながりが深い。
 木戸口氏は小沢氏の秘書を15年務めた後、2003年県議選で初当選した。選挙区は「小沢王国」の一角の花巻。その後落選したが、達増知事が秘書に登用した。
 畑氏も小沢氏に師事し、09年衆院選岩手2区で民主党から初当選。12年の民主党分裂後は小沢氏と行動を共にした。14年衆院選で落選後、生活を離れた。
 共闘を協議する生活、民進両党県連の幹部たちも、もともとは小沢氏一門。民主党分裂のしこりが残るかつての「同志」たちが、主導権を巡って駆け引きを繰り広げている構図だ。
 木戸口氏は、引退する主浜氏から後継としての立候補を打診された。この経緯に強い不快感を示したのが民進党県連の階猛幹事長(衆院岩手1区)。畑氏を「大切な同志」と言い切り、擁立に動いた。
 主浜氏引退前までは「畑氏は次期衆院選岩手2区の公認候補に」というのが民進党にとっての既定路線。仮に畑氏が参院選に転出すれば、2区の野党候補が空白になるという事情も複雑に絡む。
 共産党は共闘が成立すれば、公認した吉田恭子氏(35)の立候補を取り下げる。社民党は候補提案を見送った。両党の意向も人選に強く影響する。
 綱引きの「源流」でもある小沢氏は10日の記者会見で「私個人の問題ではない。党として県連幹事長が協議に臨んでいる。いずれそう遅くなく、皆さんの耳に統一候補の名前が届くと思う」と語った。


2016年05月12日木曜日


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