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<全町避難>支援感謝のアニメ 五代さま描く

五代友厚を紹介する紙芝居を朗読する「つたえ隊」のメンバー=4月24日、福島県桑折町

 原発事故による全町避難が続く福島県浪江町の住民らの「浪江まち物語つたえ隊」は、支援を受けてきた同県桑折町に感謝の意味を込めてアニメの制作に乗り出す。NHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目が集まった実業家五代友厚と桑折町の関わりにスポットを当てる。同町で避難生活を続けたメンバーらは「恩返しの作品にしたい」と意気込む。
 「つたえ隊」は2014年、桑折町の仮設住宅に身を寄せていた浪江町民らで結成。古里などを伝える紙芝居作りと朗読を続ける。
 アニメは、2年前に作った紙芝居「半田銀山と五代友厚物語」を基にする。桑折町内にある銀山を買い取って経営した五代を紹介。本年度中に20〜30分の作品に仕上げる予定だ。
 「つたえ隊」はこれまで、広島市の市民グループ「まち物語制作委員会」と協力して紙芝居を手掛けてきた。今年3月には浪江町請戸地区の消防団員の苦悩を描いた「無念」のアニメ化にも取り組んだ。
 桑折町は東日本大震災直後から浪江町民を支援。仮設住宅や災害公営住宅をいち早く整備した。町民の交流も盛んだ。
 桑折町民も入っている「つたえ隊」は、連続テレビ小説で五代への関心が高まったことから、ブームを地域づくりに生かそうとアニメ化を計画した。
 桑折町で避難生活を送った「つたえ隊」代表の小沢是寛さん(70)=相馬市=は「桑折は第二の古里。お世話になった皆さんと共に町の魅力を全国に伝えるアニメを作りたい」と話す。
 五代と桑折町との関わりについては7月31日まで、特別展が同町の旧伊達郡役所で開かれている。


2016年05月12日木曜日


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