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<東松島市長>引退表明「復興の道筋見えた」

今期限りで退くことを正式に表明した阿部市長

 宮城県東松島市の阿部秀保市長(61)は12日、記者会見し、来年4月28日の任期満了に伴う市長選に立候補せず、3期の今期限りで引退することを正式に表明した。阿部氏は2期連続で無投票当選しており、12年ぶりとなる市長選に向けた動きが今後、活発になりそうだ。
 引退の理由について阿部氏は「東日本大震災後の住宅再建や財源確保など復興の道筋が見えてきた。誰も経験がない人口減少社会と少子高齢化への対応は新しい人が担うことが望ましい」と説明した。
 任期満了まで約1年ある時期の表明については「立候補予定者や有権者が、新しい社会づくりはどうあるべきかを十分考える時間が必要だ」と述べた。
 阿部氏は「首長は2期8年」という政治理念を持つ。しかし、2期目途中に震災が発生し、「復旧・復興を優先させたい」として3期目に臨んだ経緯がある。
 「犠牲者が1100人以上だったことに政治家として道義的責任がある」とし、身を引く時期を探っていた阿部氏。残りの任期について「復興に取り組み、少しでも早く進めるのが使命だ」と語った。
 阿部氏は「市民協働」を掲げ、住民主体のまちづくりを推進。2003年に発生した県北部連続地震の教訓を踏まえ、震災では早期のがれき処理や生活再建などに尽力。防災集団移転事業の宅地と災害公営住宅の引き渡しは約7割に達し、応急対応や復旧・復興の過程は全国的に注目される。
 阿部氏は東松島市出身。中央大卒。1987年から矢本町議を5期務め、99年に議長就任。05年4月の矢本、鳴瀬両町の合併に伴う市長選で初当選した。
 次期市長選を巡っては、候補を擁立する動きが複数ある。


2016年05月13日金曜日


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