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<トップに聞く>資産継承需要に注目

いけがや・みきお 慶大卒。81年三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入行。常務、専務を経て4月から現職。57歳。東京都出身。

◎三菱UFJ信託銀行池谷幹男社長/貯蓄から投資へ転換促す

 三菱UFJ信託銀行の池谷幹男社長は仙台市内で河北新報の取材に応じ、少子高齢化が加速する現状を踏まえ「子や孫に資産を承継する商品に力を入れる。貯蓄から投資への転換を促し、東北の活力につなげたい」と述べた。日銀が導入したマイナス金利に関連し、地方銀行など地域金融機関に幅広い商品を提案していく考えを示した。(聞き手は報道部・田柳暁)

 −資産を承継する商品への関心が高まっている。

 「比較的資産を持ったお年寄りが増えている。遺言代用信託や教育資金贈与信託の需要は高く、3月末時点での累計契約金額は1兆2800億円に上る。お年寄りの資産運用ニーズに応える新しい商品をさらに提案したい」

 −投資は損をすると考えている人は多い。

 「食わず嫌いのように思われているかもしれない。長い期間で運用すればメリットは大きい。投資への理解を深める教育が大切で、若い人も10年、20年先を見て投資に挑戦してほしい」

 −マイナス金利で地方銀行は収益環境の悪化を懸念している。

 「国債での運用益は得にくくなった。特定の投資家から集めた資金で運用する私募ファンドや、米国など外国債券の運用拡大を提案したい。為替相場の変動による影響を抑える為替ヘッジを付けるかどうかなど、幅広い選択肢を提示する」

 「そのためには分かりやすく説明することが社員に求められる。高い専門性とパワーを身に付け、地方銀行や一般の投資家に商品を提供したい」

 −東日本大震災から5年が経過した。

 「復興はまだ途上だが、復興の力を活用しながら経済が活性化していくことを期待している。特に仙台は、復興需要を背景に首都圏などの企業による不動産のニーズが高い。不動産売買の仲介やコンサルティングを通じて企業活動を活発化させて、地元経済を支えていく」


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2016年05月13日金曜日


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