宮城のニュース

<楽天>松井稼ベテランの味 均衡破る右前打

8回東北楽天1死満塁、松井稼が右前適時打を放つ。捕手炭谷(伊深剛撮影)

 0−0の八回。攻略困難かと思われた西武・菊池が1死満塁で降板した千載一遇の場面、東北楽天の松井稼がベテランらしい仕事をした。
 「中途半端なスイングだけはやめよう」。2番手牧田の3球目、外角寄りの変化球を捉えて右前へ。待望の勝ち越し点を奪い、均衡を破った。
 「絶対打つという気持ちじゃなく、ファンの声援に後押しされた『何とかなる打法』。気楽な気持ちでいった」。ユーモアたっぷりの言葉と裏腹に、日米通算プロ23年目は苦悩の中にあった。開幕から打撃不振が続き、打率は1割台に低迷。「練習しないとと思うが、し過ぎてけがしてもしょうがない。めりはりをつけないと」ともがき続けた。
 それでも名選手としての背中は見せ続けてきた。試合後にはチームで連係ミスが続いた外野飛球の守備練習を提案し、若手と汗を流した。「全力で一つのボールに向かうプレーを続けたい」という熱心さが周囲にいい影響を与えている。
 この日2安打し、打率は今季初めて2割に乗った。「早く2割から3割にしてほしい」と梨田監督。野手最年長の復調は、チームが浮上する必須条件でもある。(浦響子)


2016年05月13日金曜日


先頭に戻る