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<bj仙台>最後のシーズン終える

秋田とのプレーオフ地区準決勝第1戦でシュートを決めるホワイト(右)。ホワイトに頼りがちな体質が、最後に勝敗を分けた=7日、仙台市体育館

◎ホワイト不在埋め切れず

<獅子奮迅の働き>
 TKbjリーグの仙台は7、8日に仙台市体育館であったプレーオフ東地区準決勝で秋田に敗れ、bj最後のシーズンを終えた。日本人選手らの層が厚く、安定した戦いを繰り広げたが、最後はエース、ホワイト抜きでは勝ち上がれない現実を突き付けられた。
 レギュラーシーズンは37勝15敗の2位で、チーム最高タイの勝率71.2%を記録。プレーオフでは初めて初戦を突破した。
 加入3季目のホワイトが獅子奮迅の働きでチームを引っ張った。全試合に先発し、レギュラーシーズン1試合平均25.3得点、12.2リバウンド、3.9アシストと、リーグただ一人主要3部門で10位以内に入り、シーズンMVPを獲得。志村と共に主将を務め、重要な試合の前の練習では仲間を鼓舞し士気を高めた。
 だが、プレーオフ地区準決勝第1戦はファウルが重なり出場時間が限られ、第2戦は負傷して後半を欠場。チームは3位の秋田に圧倒され、連敗した。
選手は役割全う
 レギュラーシーズンは選手層の厚さが際立った。チーム初の開幕7連勝を達成した序盤戦の立役者は、共に新加入の片岡とボイキン。2人は得点に加え、アシストや相手選手を引き付ける動きなど、献身的なプレーでチームを支えた。
 苦境も乗り越えた。志村と片岡がけがで欠場するなどした昨年11、12月は、新加入の柳川と3季目の佐藤がその穴を埋めた。柳川はドライブ、佐藤は3点シュートと持ち味を発揮。志村、片岡の復帰後は途中出場で試合の流れを変えた。
 今年2月の4連敗後は昨年11月に途中加入したシャノンが悪い流れを断った。今年3月から先発起用されると得点やリバウンドを量産。チームは10連勝と勢いを取り戻した。

<日本人エースを>
 「全員が自分の仕事を理解し、役割を果たしてくれた」と河内HC。それでも、ホワイトの不在だけは埋まらないほど、エースに得点が偏った。絶対的エースの存在は大きいが、その選手がいなくなればチームを立て直せなくなるリスクも思い知らされた。
 ファイナルズに進んだ富山、秋田、京都、琉球に平均20得点以上の選手はいないが、2桁得点は仙台の2人に対し3〜5人。得点源を分散させ、特定選手の欠場や不調の影響を受けにくいチームが残った。富山の城宝、秋田の田口らリーグを代表する日本人選手の有無も大きな差だった。
 仙台は今秋開幕のBリーグ1部に参入する。日本代表選手が多く在籍するナショナルリーグ(NBL)と統合されるため、志村は「このままのレベルだと来季は相当厳しい」と警鐘を鳴らす。外国人選手の出場枠も減り、ますます日本人選手の活躍が重要となるだけに、頭一つ抜け出した日本人エースを早く育てたい。(佐藤夏樹)


2016年05月14日土曜日


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