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震災後の文化継承 自治体職員ら報告

歴史文化の継承に向けた課題などを報告したシンポジウム

 全国の地方史研究者でつくる「地方史研究協議会」(会長・松尾正人中央大教授)は14日、「大震災からの復興と歴史・文化の継承」をテーマに、福島市内でシンポジウムを開いた。宮城、福島両県の被災現場などで活動する自治体職員ら3人が取り組みを報告し、課題を共有した。
 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町の三瓶秀文主任学芸員は、避難区域に残る民有資料や震災の爪痕を物語る物品の保存活動を説明。「地域住民に、保存資料の価値をどう発信していくかが重要だ」と展望を語った。
 郷土芸能「三匹獅子舞」の継承活動について報告したいわき市文化財保護審議会の田仲桂委員は、後継者育成の取り組みを紹介し「外部の人や女性が祭りに関わって型を破ったり、視点を変えたりして裾野を広げることが必要」と訴えた。
 石巻市教委生涯学習課の成田暢課長補佐は、津波で被災した石巻文化センターの所蔵資料の現況について「資料台帳や個別資料カードが失われ、民俗資料流出の有無や数量が特定できない」と課題を挙げた。


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2016年05月15日日曜日


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