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<熊本地震>被災の東北3県から支援物資続々

東北の被災3県から寄せられた物資に感謝する冨田さん=熊本市東区(写真部・鹿野智裕)

 熊本地震で被災した熊本市東区の自営業冨田功さん(38)が、発生から4日後にフェイスブック(FB)で被災状況を発信したところ、東日本大震災に見舞われた岩手、宮城、福島3県から大量の支援物資が届いた。衛生用品や栄養食品など体験に基づいた品が多い。地震発生から1カ月。冨田さんは「多くの東北の皆さんが応援してくれていることに気付いた」と感謝する。

 冨田さんはボクシングが盛んな熊本県の高校OB会を昨年8月に結成。選手の応援や情報発信に取り組む。前震があった4月14日は、熊本市出身の成松大介選手がリオ五輪出場決定後、初の地元入りしたハレの日だった。
 「最高の気分から一転、失意の底に落ちた」。冨田さんは「OB会にできることはないか」と避難所で思いを巡らせ、願いをフェイスブックに投稿した。
 「高校生たちは毎日、一生懸命練習に励んでいる。どうか熊本に物資を送ってください」
 同18日に発信した「SOS」は瞬く間に拡散され、全国から続々と物資が届いた。約6割が被災3県からだった。必要物資に加え、嗜好(しこう)品や東北の銘菓もあり、心配りを感じた。「熊本頑張れ!」「東北より 日は必ず昇る」。添えられたメッセージに目頭が熱くなったという。
 「心が弱っている中、東北の人の優しさが身に染みた。震災があった5年前、何もしなかった自分をしからないといけない」と冨田さんは語る。
 100箱以上あった段ボールに入った物資は間もなく配り終える。「東北の人たちは遠く離れた熊本のことを自分のことのように考えてくれた。10月の岩手国体に応援で行く時、感謝の気持ちを伝えたい」
 初めて訪れる東北での出会い。今から心待ちにする。
(報道部・斉藤隼人)


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2016年05月15日日曜日


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