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<全町避難>河川水利用 安全なコメ実れ!

手植えに挑戦する学生ら

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県浪江町で15日、事故後3度目となるコメの実証栽培が始まった。今年は井戸水に加えて河川の水を引き入れた田んぼで収穫したコメの販売も目指す。
 今年は居住制限区域にある酒田地区の約2.1ヘクタールに作付けする。うち請戸川から水を引く86アールは、昨年の検査では放射性物質濃度は基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回ったが販売しなかった。今年は安全性が確認されれば全て販売する。
 初日は、町の呼び掛けに応じた福島大や早稲田大の学生ら約50人が田植えに参加。井戸から引いた水が張られた13アールに入り、コシヒカリの苗を手で植えた。
 水田の所有者で同県川俣町に避難する松本清人さん(77)は「手植えは懐かしい。東日本大震災前の風景を思い出した」と笑顔を見せた。田植えに参加した馬場有町長は「川の水で育ったコメも販売できれば可能性がさらに広がる。少しずつ事故前の状態に戻したい」と期待した。
 浪江町は帰還困難区域を除き、来年3月の避難指示解除を目指す。


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2016年05月16日月曜日


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