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<熊本地震>山覆う涙雨「どうか安らかに」

雨の中、犠牲者に手を合わせる古沢さん夫妻=16日午前8時ごろ、熊本県南阿蘇村の南阿蘇中(写真部・鹿野智裕)

 熊本地震はマグニチュード(M)7.3の「本震」発生から16日で1カ月が経過した。4月14日の「前震」の後、再び最大震度7の揺れが起きて被害が拡大。本震では40人が亡くなり、1人が行方不明となった。一連の地震による死者は49人。土砂崩れなどで15人が亡くなった熊本県南阿蘇村や、観測史上初めて同じ場所で震度7を2度記録した益城(ましき)町では職員らが犠牲者を悼み黙とう、早期の復興を誓った。
 熊本地震で関連死も含め16人が死亡、1人が行方不明になっている熊本県南阿蘇村では午前8時、黙とうを呼び掛ける村内放送が流れ、降りしきる雨の中で住民らが冥福を祈った。
 562人が避難する南阿蘇中では、中学の同級生ら友人4人を失った農業古沢育男さん(80)が体育館から外に出て、妻とともに手を合わせた。
 古沢さんは自宅や納屋が全壊、トラクターも使えなくなった。「避難生活は1カ月になったが、大変だなんて不満を言わず、皆で助け合わないと。亡くなった友人たちは、どうか安らかに眠ってほしい」と静かに語った。(報道部・畠山嵩)


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2016年05月16日月曜日


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