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<G7財務相会議>東北の底力 発信できる

竹沢秀樹(たけざわ・ひでき)東北大卒。86年日銀入り。前橋支店長、横浜支店長、業務局参事役を経て15年5月現職。52歳。栃木県出身。

 仙台市太白区の秋保地区で20、21日に開かれる先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、各国の財政と金融のトップが、世界経済の問題を話し合う。東北にとっては東日本大震災から復興する姿をアピールするとともに、東北の魅力を世界に発信する好機となる。日銀仙台支店の竹沢秀樹支店長に意義や主要課題を聞いた。(聞き手は報道部・田柳暁)

◎日銀仙台支店長 竹沢秀樹氏に聞く

<胸襟開いて議論>
 −財務相・中央銀行総裁会議とは。
 「日本、米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの7カ国が政策協調の場として、1986年に米ワシントンで開かれたのが始まり。各国の財務相や中央銀行総裁、関係する国際機関のトップらが胸襟を開いて意見交換することに意味がある」

 −協議内容は。
 「世界の経済情勢を見れば、中国など新興国の経済成長率が以前より鈍化した。年初来、金融市場は動きが激しい。各国の状況を踏まえながら包括的に議論する。途上国の開発や『パナマ文書』で注目が集まる国際的な資金の流れについても話し合われる見込みだ」

 −私たちの暮らしとどう関係するのか。
 「2008年秋のリーマン・ショックでは、米国の不良債権問題から世界同時不況に陥った。東北の経済にも影響が出た。それ以前の新興国の経済成長率が高い時期には東北からの輸出が伸び、経済拡大の恩恵があった。私たちは世界経済の流れ、お金の循環の中に組み込まれている」

 −東日本大震災の被災地での開催になる。
 「自然災害の猛威を改めて世界の人たちに認識してもらいたい。着実に復興している東北の底力を発信できるのではないか。復興には海外から多くの支援をいただいた。感謝の気持ちを示す場にもなる」

<商店街も歩いて>
 −各国の要人や海外メディアが訪れる。
 「緑に包まれた仙台の魅力を伝える絶好の機会だ。被災地を巡る報道機関向けのツアーもあるが、時間があれば市中心部の商店街を歩いてもらいたい。かまぼこやお菓子を売る地元の店が並び、ゲームセンターでは日本のサブカルチャーに触れられる。仙台の様子を各国に戻って伝えてほしい」

 −仙台では、昨年の国連防災世界会議に続く大きな国際会議の開催となる。
 「多くのホテルが英語の研修を重ね、タクシーは英語や中国語の対応シートを備え付けた。訪日外国人旅行者の受け入れ環境が整いつつある。経験を生かし外国人観光客、ビジネス客を呼び込み、地域の活力につながることを望みたい」


2016年05月17日火曜日


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