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<奥入瀬渓流>自然の博物館 ガイド発行

おいけんのメンバーとガイドブックについて話し合う河井さん(右)=十和田市の奥入瀬渓流

 青森県十和田市の奥入瀬渓流を迂回(うかい)する国道103号「青〓山(あおぶなやま)バイパス」建設を見据え、青森県はエコツーリズムガイドブック「奥入瀬自然誌博物館」を発行した。渓流沿いを車が走らない将来を想定し、豊かな自然を展示品であふれる博物館に見立て、その魅力や価値を知る観光を提案する。
 同市のNPO法人奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)の河井大輔理事長(51)が委託を受け、制作した。自然の保全と観光の両立を目指すエコツーリズムを念頭に、動植物や景観を作品群として捉え、「観(み)る」ことの意義を考えた。
 「立ちどまるから、見えてくる」がキャッチフレーズ。樹木やコケ、野鳥などをさまざまなエピソードと共に取り上げた。自然の結び付きを分かりやすく紹介し、渓流の成り立ちや十和田湖の水資源利用の歴史も網羅する。
 地元では、渓流沿いの国道102号と並行する国道のつづら折りの区間(青〓山−子ノ口(ねのくち))計5.2キロをトンネルで結ぶバイパス計画が進む。2013年度の国の新規着手事業に採択され、事業費は約230億円。完成時期は未定だが、16年度はトンネルの避難坑整備が始まる。
 バイバスが整備されると渓流沿いは車両が規制される予定で、ガイドブック発行は渓流沿いの利活用を考えるための情報提供の役割を担う。地元では県や市を交え、17年度末までに電気バス導入など奥入瀬の将来像をまとめる。
 河井さんは「奥入瀬には立ち止まって見てほしいものがいっぱいある。ここならではのエコツーリズムを深めるのに、ガイドブックが役立てばいい」と話す。
 本はA5判、208ページ。600部限定で、4050円。連絡先はおいけん0176(23)5866。

(注)〓は木へんに無


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2016年05月17日火曜日


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