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<議長政活費疑惑>参院選に影響?自民やきもき

 宮城県議会議長の安部孝自民党県議(60)=宮城選挙区=による政務活動費(政活費)の不正支出問題で、議長職の辞任時期を巡って所属会派の自民党・県民会議がやきもきしている。当初、正式表明は5月下旬の会派総会とみられたが、6月定例会開会日の直前までずれ込むとの観測もあって、7月10日投開票が有力視される参院選への悪影響を懸念する声が広がりつつある。
 安部氏は今月2日、県民会議の中島源陽会長に「出処進退を6月議会までに決める」と伝えた。関係者によると、地元後援者には辞任の意向を示したという。安部氏は10日、報道陣の取材に「議会内の求心力低下も考慮し、総合的に判断する」と述べた。
 会派の同僚議員に対し、これまで安部氏から直接の説明はない。「非常識だ」(中堅議員)との不満がくすぶる中、県議会の6常任委員会がある23日の会派総会が一つの節目とされる。
 中島会長は「当然、安部議長から説明があるだろう」と話し、ベテラン議員は「全員の前で明確な態度を示すはずだ」と予測する。
 一方、後継の議長選を見据え、「権力闘争の混乱は会派のイメージを悪くする。辞任から議長選までの期間は短い方がいい」(中堅議員)と望む声も。県議会6月定例会(6月15日開会予定)直前まで表明を引き延ばすとの見方も根強い。
 明確な態度表明を先送りする安部氏に対し、会派内では「出処進退を口にしながら、居座ることはないと思うが、何を考えているか分からない」と困惑めいた言葉も口をついて出る。
 安部氏の政活費について、県監査委員は2009年4月〜15年3月に仙台事務所として支出した光熱費の一部など約42万円を不正と認定。09年4月〜15年11月に人件費名目で支出した484万円も住民監査請求を受理し、精査している。
 政治家とカネを巡っては、東京都の舛添要一知事による政治資金問題などもあり、有権者の不信感が高まっている。ベテラン議員は「このままでは夏の参院選に悪影響を及ぼしかねない。議長には早くけじめをつけてほしい」と言い切る。


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2016年05月18日水曜日


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