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プロ野球1軍戦を青森で!28年間未開催の地

昨年に続き今年も行われた観戦ツアーには、約800人の弘前市民が参加した=4月9日、仙台市宮城野区のコボスタ宮城
改修後のはるか夢球場のイメージ図

 1988年以降、プロ野球1軍の試合が開催されていない青森県に、東北楽天の1軍戦を誘致しようという青森県弘前市の取り組みが本格化している。昨秋、市営「はるか夢球場」の改修工事に着手。昨季は2軍戦開催で観客動員の実績を挙げたほか、市民を対象に楽天Koboスタジアム宮城(コボスタ宮城、仙台市宮城野区)への観戦ツアーも実施した。来年度の誘致実現を目指し、球団への積極アピールを展開中だ。
 弘前市は2014年に商工会議所などと「プロ野球一軍戦誘致実行委員会」を組織し、庁内にもプロジェクトチームを設置して誘致事業に取り組んできた。
 昨年6月、6年ぶりに同球場で行われた東北楽天2軍戦には約3500人のファンが詰め掛けた。来場者数は楽天野球団が主催した昨年のファーム戦で最多という。
 球団が東北各県に設置する会員組織「チーム東北ろっけん」でも、チーム青森の会員数は4700人と3番目に多い。しかし、東北で唯一、1軍戦が行われていない。
 県内には、球団が望む1万4000人以上の観客を収容でき、ロッカールームや待合室などの設備が整った球場がなかった。市は昨年11月、はるか夢球場の改修に着手。収容人数を1万4800に増やし、照明設備を増強、人工芝を敷設する工事を進めている。改修費約28億1000万円のうち、約5億3000万円を市が負担し、残りを国の補助金で賄うという。
 夏の高校野球県予選や東北楽天−日本ハムの2軍戦がある7月は工事を休止するが、来年6月には完成する予定だ。
 市はことし3月、「ひろさき地方創生パートナー企業」として球団と協定を結んだ。小学生対象の野球教室を開くことなどを定め、さらなる機運醸成を図る。
 弘前市文化スポーツ振興課の工藤隆夫主査は「楽天側も17年度中の1軍戦開催に前向きな姿勢を示している」と話す。元東北楽天ジュニアコーチで同課の今関勝総括主査は「市民の期待の高まりを感じる。1軍のプレーを実際に見てもらえるよう準備を進めたい」と意気込む。

<はるか夢球場>1978年3月完成の弘前市運動公園野球場。2012年に市民から愛称を募集し、同市出身の元ソフトボール女子日本代表監督で市教委職員、斎藤春香さんにちなんだ名前が選ばれた。実質収容人数は6700人。15年6月、運動公園を防災拠点とするための改修工事が決定。プロ野球の公式戦誘致のほか、各種イベント開催などテーマパークとしての利活用を視野に入れている。


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2016年05月18日水曜日


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