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<山形大>電子回路印刷 事業化へベンチャー

特殊インクで電子回路を印刷したロール状のフィルムを説明する時任教授

 山形大は17日、電子回路を印刷する技術を事業化するため、ベンチャー企業「フューチャーインク」を設立したと発表した。山形県内外の企業と連携し、配線の役割を果たす特殊なインクやフィルム状のセンサーなどを製造・販売。市場の開拓に取り組む。
 設立は4月1日付。山形大工学部(米沢市)に本社を置き、資本金1000万円。社長には同大有機エレクトロニクス研究センターの時任静士教授が就いた。
 時任教授の研究グループはこれまで、科学技術振興機構(JST)の支援を受けて電極材料に適した高性能な銀ナノ粒子インクを研究してきた。インクは来月、販売を始める。
 今後は介護分野の利用を想定し、衣類や寝具に貼って高齢者の心拍数や体温などを記録するセンサーの製品化に力を入れる。ロール状のフィルムに印刷する大規模な電子回路や物流で使うタグの実用化も図る。既に県内の電機メーカーや印刷機工場などと開発を進めている。
 印刷技術を使うと、配線を基盤に付ける従来の手法に比べ、約10分の1の経費で電子回路を製造できるという。時任教授は「ヘルスケアセンサーをはじめとした製品を低コストで提供し、快適で安全な社会の実現を目指したい」と述べた。


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2016年05月18日水曜日


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