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<参院選岩手>4野党共闘やっと再起動

木戸口氏擁立で合意し記者会見する(右から)細川光正社民党県連幹事長、佐々木幹事長、階幹事長、斉藤信共産党県委員会副委員長

 夏の参院選岩手選挙区(改選数1)は野党共闘の再起動がようやく決まり、自民党との激突構図が固まった。野党4党は18日、引退する生活の党現職主浜了氏(66)に代わる統一候補として、達増拓也知事の元政務秘書木戸口英司氏(52)の擁立を決めた。自民党公認の元慶大ラグビー部監督田中真一氏(49)は、党本部の支援も得て臨戦態勢の構築を図る。新人同士の夏の攻防が火ぶたを切る。
 「民進、共産、社民各党に感謝したい。4党で集中して力を発揮し、参院選と来る衆院選を勝ち抜く」。4党県組織の実務者がそろった18日の記者会見で、生活県連の佐々木順一幹事長は合意の成果を強調した。
 午前に始まった協議は約7時間に及んだ。民進党は「野党第1党から擁立すべきだ」として元衆院議員畑浩治氏(52)の擁立を主張。木戸口氏を推す生活との協議は平行線をたどった。
 ここで共産、社民両党が説得に回った。「野党共闘は衆参一体で捉えるべきだ」として、木戸口氏を生活公認の参院選候補、畑氏を民進党公認の次期衆院選岩手2区候補とする案を提示。打開につなげた。
 民進党県連の階猛幹事長(衆院岩手1区)は畑氏の取り下げを「苦渋の決断だった」としつつ「決まった以上、参院選に全力を尽くす。衆院選では畑氏の支持基盤強化に責任を持って取り組む」と述べた。
 4党は個別に木戸口氏の選対を設ける見通し。民進党を支持する連合岩手の一部には共産党との共闘に違和感が残る。「実戦」に向け、連携をどう進めるかが焦点となる。
 「政権与党の候補者として恥じることのない戦いにする。真の保守の力が問われる選挙だ」。盛岡市で15日にあった自民県連選対会議。公認候補の田中氏は2013年参院選に続く挑戦の意義を強調した。
 岩手の自民の参院議席は故椎名素夫氏が最後で、24年ぶりの獲得を狙う。主浜氏引退による野党候補擁立の遅れは「またとない好機」(県議)と映る。
 党本部もてこ入れに動きだす。茂木敏充選対委員長が21日に岩手入り。月末には石破茂地方創生担当相が入り、支持団体を引き締める。13年参院選で田中氏を退けた無所属の平野達男参院議員(岩手選挙区)も自民支援を鮮明にする。
 鈴木俊一県連代表(衆院岩手2区)は「新人同士なら知名度は五分五分。野党共闘は選挙目当ての窮余の策。自公で力を合わせて勝利を収める」と強調する。


2016年05月19日木曜日


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