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<参院選東北>社民党勢低迷 打開策なく苦悩

 夏の参院選を前に、東北の社民党関係者が党勢低迷を打開できない現状に苦悩している。吉田忠智党首は改選2議席の死守が厳しい情勢から民進党との合流に言及したが、党内の反発で断念。東北の野党共闘の枠組みでも存在感は薄く、妙手は見いだせない。
 「地方との討議がなく、合流はあり得ない。唐突感しかない」。党山形県連の広谷五郎左エ門代表代行は、立ち消えになった合流構想に不快感をあらわにし、拙速な議論を批判した。
 吉田党首は12日の常任幹事会で「民進党との合流も選択肢として考えなければならない」と述べたが、党内の反発を浴び、18日に撤回に追い込まれた。
 広谷氏は「厳しい現実は今に始まったことではない。現在の枠組みで戦い抜くことが重要」と強調する。
 社民はともに比例代表の吉田氏、福島瑞穂副党首が改選を迎えるが、前回参院選(2013年)で確保した議席は1。今回、二枚看板の片方でも失えば、衆参計5人の「護憲の党」存続が危うくなる。
 東北でも党勢は下降傾向が続く。直近の国政選挙の比例獲得票は12年衆院選16万367、13年参院選13万4592、14年衆院選13万1857だった。
 党を支援する宮城県平和労組会議の佐々木俊彦事務局長は「組織力は間違いなく落ちている。社会に向かってインパクトを与えられる力が劣り、埋没している」と嘆く。
 参院選では安全保障関連法や原発再稼働、消費税増税への反対を掲げて臨む。各種世論調査で表れる民意の多くは党の方針と沿うが、全国の1人区で共闘する民進、共産両党の陰に隠れ気味だ。
 地方組織は有権者へのアピール強化策を模索する。社民岩手県連の細川光正幹事長は「街頭演説などもっと見える活動を増やさなければならない」と力を込め、比例票拡大に全力を挙げる構えだ。


2016年05月19日木曜日


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