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<G7仙台>世界経済安定を議論 今夕開幕

経済学者とのシンポジウムに臨む麻生財務相(右から2人目)ら=20日午前8時35分ごろ、仙台市太白区のホテル佐勘(代表撮影)

 先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が20日夕、仙台市太白区秋保町のホテル佐勘で開幕する。これに先立って午前、各国の出席者らが経済情勢を巡って著名な学者と意見交換するシンポジウムがあった。新興国を含む世界経済を安定的な成長軌道に戻すための課題を点検し、本会合の討議に生かす。

 シンポジウムには麻生太郎財務相や黒田東彦日銀総裁ら各国の代表者に加え、国際金融に詳しい米コロンビア大の伊藤隆敏教授、株や債券など資産の価格分析でノーベル経済学賞を受賞した米エール大のロバート・シラー教授らが出席した。金融緩和や財政出動の効果、世界経済の持続的な成長を阻んでいる課題などを議論した。
 また麻生氏は、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と会談した。追加利上げを探る米国に向かって新興国から資本が流出する事態に備え、協力して安全網を強化することを確認したとみられる。
 午後には、各国要人らが東日本大震災で津波被害を受けた旧荒浜小(若林区)と市南蒲生浄化センター(宮城野区)を視察し、復興状況を確認する。
 初日会合は「世界経済の再興」がテーマとなる。2008年のリーマン・ショック後は新興国が世界経済の回復をけん引してきたが、昨年以降、中国の減速が目立ち、原油価格の下落も資源国に打撃を与えた。世界の国内総生産(GDP)に占めるG7の比重は下がっており、再び指導力を発揮できるかどうかは政策協調の成否にかかっている。
 会合2日目の21日には国際的な課税逃れ対策などを協議した後、議長役の麻生、黒田両氏が会議の成果について記者会見する。


2016年05月20日金曜日


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