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<楽天>救援陣の再建が急務

ロッテ戦の延長11回、マウンドに集まる松井裕(左から2人目)ら東北楽天ナイン。この後、松井裕は2試合連続のサヨナラ打を浴びた=15日、QVC

 東北楽天は、18日のオリックス戦(岩手県営)で4連敗を喫し、15勝23敗2分けの最下位に転落した。40試合時点の勝率3割9分5厘は、創設3季目で初めて最下位を脱した07年以降では最悪。開幕以来の救援陣の不調が響き、総失点は201と07年以来の200点台に陥っている。今後の浮上に向けた課題と打開策を野球解説者である佐々木信行、山村宏樹両氏に聞いた。

◎青山と松井裕 復調が鍵

 チームの不振の最大の原因は、開幕以来、救援陣がリードを守れず、頻繁に逆転負けを許していることだ。リード時の七回以降を任されてきた青山浩二が3敗、福山博之が4敗、松井裕樹が3敗。そろって精彩を欠く想定外の事態にある。

<勝率5割ペースに>
 佐々木氏は「勝ちパターンの救援陣の整備が最優先だ。中でも青山と松井裕の復調が鍵」と指摘。「2人が落ち着けば福山が楽に投げられるし、七回以降が計算できる。先発陣も余裕が出てくる。2人の復調だけで、勝率5割ペースでいけるようになる」と考える。
 青山については「技術だけでなく、配球面も含めて修正が必要」。さらに松井裕には「直球で空振りが取れないと勝負にならない。去年のいい時期の映像を見るなどして、何が悪いのかを分析し、納得する投げ方に戻すのが先決だ」と改善を求める。
 ブリガム、リズの両外国人投手が期待通りの働きをしていないのも誤算で、野手強化に走った昨オフの補強で負の面が出た格好。山村氏は「投手陣に戦力の上積みがなかったのが、ほころびを生んでいる」と認識。さらに「安楽智大、森雄大、古川侑利ら若手投手の台頭を見込んでいた部分があったが、うまくはいかなかった」とも語る。

<意思疎通を不安視>
 加えて山村氏は、ベンチとブルペン、コーチと選手など、チーム内の意思疎通を不安視する。「これまでは小山伸一郎(昨季引退。現2軍投手コーチ)らベテランが風通しを良くし、投手陣のまとめ役を果たした。その適材がいないのも課題」と問題点を挙げる。
 前半戦の大きな正念場をどう乗り切るか。「今はただ試合をやっているようにファンの目に映りかねない。球団も外国人の緊急補強や、トレードによる血の入れ替えで、選手が危機感を持てるようにする手もある」と、山村氏はOBとしてあえて厳しい言葉で提言する。佐々木氏は「歯車がかみ合わず悪循環に陥っているが、肝心な部分を戻せば全てが元に戻る可能性がある。コーチ陣の真価が問われる」と首脳陣の手腕に期待する。

●永井ジュニアコーチも奮起促す
 18日のオリックス戦を民放テレビ局の解説者として観戦した東北楽天の永井怜ジュニアコーチもOBとしてチームに奮起を促した。
 18日の試合で4回自己最悪の10失点を喫した則本について「途中9連打を浴びた場面は緩急をつけられず相手のリズムで打たれてしまった」と指摘。「エースで負けたのは悔やまれるが、次は巻き返してくれるだろう」と期待した。
 4連敗中ではあるが、「(16日に秋田市内で)決起集会をして以降、選手たちの勝ちたい気持ちも高まっている。ちょっとしたきっかけがあれば、勝利がつかめるはず」と願った。


2016年05月20日金曜日


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