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<ベガルタ>もがくウイルソン

19日の練習後、居残りで走るウイルソン=仙台市泉区の紫山サッカー場

 J1仙台のエース、FWウイルソン(31)がもがいている。直近リーグ3試合は全てベンチスタートで、合計の出場時間はわずか20分。今季のゴールはPKの1点のみだ。2012年の入団以来、チームを引っ張るストライカーの「開花」はまだか−。周囲は固唾(かたず)をのんで見守る。

 4日の第10節川崎戦。後半36分に出場したウイルソンは、精彩を欠いていた。シュートは枠を大きく外れ、安易なオフサイドでカウンターの好機をつぶした。その後の福岡、大宮戦も先発に選ばれなかった。
 「状態は特に悪くない」と言う。明らかな力不足で先発に入れない。「悲しいけれど、落ち着いている」と挫折感を味わいながら、「とにかく今は練習を頑張って、早くスタメンに戻りたい」と必死に前を向く。
 得点不足の要因に心当たりはあるようだ。「ゴール前でボールを受けるシーンが少ない」。今季はサイドに流れて、中央にクロスを送ることが多い。渡辺監督も「中央から攻めないと相手は怖がらない。サイドでのプレーも必要だが、もう少し中でやってほしいと、本人に伝えた」と明かす。
 光明は差している。「もっとゴール近くで動こう」と意識した15日の仙台大との練習試合。MF差波のスルーパスにゴール前で反応し、守備の裏に素早く抜け出し得点した。「大学生相手とはいえ、結果を出さないといけなかった。自信になった」と表情を緩める。
 昨季は5月に左膝裏付近の腱(けん)を断裂し、「好きな夏」に活躍できなかった。「この夏は昨年の分まで頑張りたい」と力強い。縦横無尽に動き回り、鮮やかに得点する姿が待ち遠しい。(狭間優作)


2016年05月20日金曜日


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