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<全町避難>町民主導でメガソーラー

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町で、町民主導による出力約3万キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)の整備事業がスタートする。事業主体となる一般社団法人富岡復興ソーラーが19日、今年10月の着工、2018年3月の運転開始を目指す計画を公表した。
 発電した電力は東電などに売電し、利益を帰還開始後の営農支援などに活用する方針。町内では民間企業主体などのメガソーラー計画があるが、住民が主体となるのは初めて。
 計画地はJR常磐線夜ノ森駅近くの農地約35ヘクタールで、居住制限区域内。太陽光パネル約11万枚を設置する。発電量は一般家庭1万世帯分の消費量に相当する。
 総事業費は約95億円。大手や地元の金融機関から融資を受けるほか、6月からは市民の出資を募る。
 メガソーラー計画は13年7月、町民らが準備を開始。14年秋に設立した事業主体となる法人にも、地権者ら町民が参加している。
 富岡町出身でいわき市に避難する法人の遠藤陽子代表理事は福島市内で記者会見し「困難の中から自ら立ち上がろうとした町民がいたと、次世代に伝える事業にしたい」と話した。
 富岡町は早ければ17年4月の帰還開始を目指している。


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2016年05月20日金曜日


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