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<G7仙台>震災と復興 発信

奥山市長(白のスーツ姿)から説明を受ける各国要人ら=20日午後3時20分ごろ、仙台市宮城野区の市南蒲生浄化センター(代表撮影)

 仙台市で開幕した先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に参加している各国要人が20日、東日本大震災で津波被害を受けた旧荒浜小(若林区)と市南蒲生浄化センター(宮城野区)を視察した。津波の爪跡が残る現場で語られた当時の状況や復興への歩みに真剣な表情で聞き入った。

 津波が校舎2階まで浸水した旧荒浜小では、壊れた電灯などが残る1階教室や廊下を見て回った。震災当時、荒浜小6年だった仙台工高3年の大学晃希さん(17)が校舎前で被災体験を説明。「仙台の経験を知ってもらい、世界の災害被害が少しでも減ってほしい」と訴えると、要人らから大きな拍手が沸き起こった。
 英国のジョージ・オズボーン財務相は同行した奥山恵美子市長に「被災地から素晴らしい若者が育ってくれて感銘を受けた。彼のように若い世代が震災のことを世界に発信してほしい」と話したという。
 高さ10メートルを超える津波に襲われた市南蒲生浄化センターは4月、震災から5年を経て全面再稼働にこぎ着けた。奥山市長は災害に強く、環境に配慮した新施設の特長を挙げ、「被害を受けた施設をより良い形で造り直す『ビルド・バック・ベター(被災前より災害に強い復興)』の良い例だ」と強調した。
 視察終了後、奥山市長は「われわれがこの(震災からの)5年間に何を成し遂げてきたかをお伝えできたのではないか」と述べた。
 移動中のバス車内では、津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町の須田善明町長が町の復興状況を要人らに説明した。須田町長は「町の人口が減る中、若い世代がまちづくりに奮闘している現状を紹介した。女川の今を伝える貴重な場になった」と、手応えを感じた様子で語った。


2016年05月21日土曜日


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