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<シドケ>生産1位の秋田でブランド化へ

シドケを収穫する門間さん

 秋田県が全国1位の生産量を誇るシドケのブランド化を目指し、同県五城目町の町民有志が畑栽培に取り組んでいる。栽培の手間が掛からず、同面積ではコメを大きく上回る収益が期待できる。全国初となる生産者組織を今夏にも発足させ、農家の収入源確保を狙う。

 栽培の中心になるのは同町商工振興課課長補佐の門間良雄さん(54)。門間さんによると、シドケは100グラム当たりの販売価格が約400円。10アールの畑で約500キロを収穫でき、売り上げは200万円ほど。同じ栽培面積でコメと比べると約20倍に上る。畑栽培により、規格の統一化と、天候に左右されずに収穫できる利点もあるという。
 現在は約10戸の農家が20アールで畑栽培に取り組み、それぞれ出荷している。門間さんは今回、シドケのブランド化を狙い、農家の組織化を検討。流通先の確保と売り込みに力を注ぐ。町も商品パッケージの作成や広告宣伝費の補助などで後押しする構えだ。
 門間さんは町まちづくり課在籍中の2006年から2年間、町の事業として行者ニンニクの栽培を試みたが、生産を軌道に乗せるまでに10年と時間がかかるため、農家から敬遠された。
 シドケは収穫まで2〜3年と比較的短期間で済む。門間さんは12年、町の業務とは別に地域住民から苗をもらい、廃校跡地で試験栽培を開始。種や苗を町内で配布し、栽培面積を年々広げてきた。
 門間さんは「五城目で栽培したシドケは太くて軟らかく、品質には自信がある。関東や東北の高級料亭を中心に、売り込んでいきたい」と意欲を見せる。


[シドケ] キク科コウモリソウ属の多年草。シドケは東北地方の呼び名で、和名はモミジガサ。モミジ型の葉を持つ。山地の北・東斜面や谷筋に自生していることが多く、おひたしや天ぷら、あえ物などで食べられる。


関連ページ: 秋田 経済

2016年05月21日土曜日


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