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<参院選岩手>小沢王国vs自民 早くも前哨戦

自民、公明両党の講演会で気勢を上げる田中氏(右から2人目)=22日、盛岡市
野党4党の県組織代表と握手する統一候補の木戸口氏(中央)=21日、盛岡市

 夏の参院選岩手選挙区(改選数1)は、野党4党と自民党による12年ぶりの新人対決となった。野党統一候補で達増拓也知事の元政務秘書木戸口英司氏(52)と自民党新人の元慶大ラグビー部監督田中真一氏(49)が激突する。木戸口氏は小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)の元秘書。与野党対決とともに「小沢王国VS自民」が色濃く浮かぶ。公示が有力視される6月22日まで1カ月を切り、前哨戦が熱を帯びてきた。
 木戸口氏は21日に立候補を表明。「岩手は全国に先駆け改革の必要性に気付き、政治の流れを変えてきた」と議席死守へ意気込みを示した。22日は、引退する生活現職主浜了氏(66)と共に後援会へのあいさつ回りをこなした。
 木戸口氏支援を鮮明にする達増知事は22日、民進党県連定期大会に招かれた。あいさつで野党各党の支援を受けた昨夏の知事選を振り返り「あのときの県民党的な結集を参院選に託してほしい」と強調。木戸口氏の名前は出さなかったが、参院選に積極関与する姿勢を重ねて示した。
 民進、生活両党間には2012年の民主党分裂で小沢氏が離れたときのしこりが残り、統一候補の協議は難航。木戸口氏擁立の代わりに、民進党が元生活衆院議員の畑浩治氏(52)を次期衆院選岩手2区に統一候補として立てることで決着した。
 同党県連の階猛幹事長(衆院岩手1区)は「野党共闘は衆参で進めてこそ意味がある」と強調。野党共闘の結束の流れを衆院選にもつなげる戦略だ。
 「日本の良識を問う選挙にしたい。自公政権こそが安定した政権を担える」。盛岡市で22日あった自民党県連と公明党県本部の合同講演会。自民公認の田中氏は約800人を前に支持を呼び掛けた。
 党本部もてこ入れを強める。21日に盛岡市であった県連選対会議に出席した茂木敏充選対委員長は「さまざまなことを決めてきた人が(野党統一候補を)ごり押しした感がある。岩手の代表は県民が決めることだ」と、小沢氏との対決の側面を暗に示した。
 自民党の岩手の参院議席は故椎名素夫氏が最後で、24年間取れずじまい。小沢氏率いる王国に圧倒されてきた歴史がある。
 今回は野党連合との初対決。共産、社民両党が加わり、野党票の分散が抑えられることにも危機感を募らせる。党県連の工藤勝子幹事長は「徹底した組織戦で対抗するとともに、無党派層の取り込みにも力を入れる」と戦略を練る。


2016年05月23日月曜日


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