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<福島県立医大>先端臨床センター6月稼働

公開された「中型サイクロトロン」の本体部分

 福島県立医大(福島市)は23日、学内に4月開所した「先端臨床研究センター」に国内の医療機関で初めて導入された中型サイクロトロンなど最先端機器を報道関係者に公開した。センターは6月1日、活動を始める予定で、がんや認知症の早期発見に向けた研究・診断拠点を目指す。

 サイクロトロンは磁場で粒子を加速し、放射性薬剤の原料原子を製造する。導入したのは小型、中型の2種類で、中型はエネルギーが大きく、より多くの種類の原料を製造できる。
 患者らに注射した薬剤を検出して疾患を発見するための陽電子放射断層撮影装置(PET)2台も公開。導入済みの装置をセンターに移した。このうち磁気共鳴画像装置(MRI)を組み合わせたPET−MRIは、首や前立腺などで高精度の診断ができる。
 センターはサイクロトロンとPETを一体的に運用し、新薬開発から臨床研究・診断を一貫して手掛ける。脳の血流などをより詳細に測定し、認知症の早期発見を目指す。薬剤を自前で製造することで診断件数の大幅増も見込む。
 東京電力福島第1原発事故で高まった健康不安を解消する役割も担う。織内昇副センター長は「施設は県民の誇りになるはず。研究開発では企業との連携も考えていきたい」と語った。


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2016年05月24日火曜日


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