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<盛岡殺人放火>遺産巡り殺意か遺体に傷複数

炎上する吉田さん宅と乗用車(右端)=18日午前3時50分ごろ、盛岡市西松園(住民提供)

 盛岡市西松園の住宅が全焼し、この家に住む無職吉田光男さん(65)が殺害され、弟の幸男さん(60)が焼死した事件で、光男さんの遺体には致命傷となった頭の傷以外にも、体に刃物で切られたような複数の傷があったことが24日、捜査関係者への取材で分かった。幸男さんが殺害や放火に関わったとの見方を強めている岩手県警は、強い殺意があったとみて捜査している。
 事件は25日で発生から1週間になる。捜査関係者によると、光男さんは18日未明、庭にあおむけで倒れていた。付近からおのやおの状の物が複数見つかっており、県警は傷跡との照合を進めている。
 県警は母親の遺産を巡る兄弟間の訴訟トラブルに関心を寄せている。訴状などによると、母親が亡くなった後、幸男さんが母親の口座から約3345万円を無断で引き出したとして、光男さんが2014年6月、法定相続分の約1100万円の損害賠償を求めて盛岡地裁に提訴。地裁は14年11月の判決で、光男さんの請求を全面的に認めた。
 訴訟記録によると、幸男さんは口頭弁論で、光男さん方にいた母親への介護に不満をこぼし、母親が亡くなった原因は光男さんにあると主張。「原告を恨んでいるか」との問いに「はい、そうです」と答えた。
 幸男さんが姉に送ったメールも証拠として提出され、「(光男さんを)一生許さない」「解決はどちらかの死をもってなされるでしょう」などと記されていた。
 県警は兄弟間の確執が事件の引き金になった可能性があるとみて慎重に捜査している。


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2016年05月25日水曜日


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