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ウクライナと折り鶴交流 福島・大熊の小学校

子どもたちがお礼として披露した校歌に聞き入るナターシャさん(左端)

 ウクライナ出身の歌手ナターシャ・グジーさんが24日、東京電力福島第1原発事故で会津若松市に移転している福島県大熊町の小学校を訪れ、ウクライナの子どもたちが作った折り鶴を寄贈した。同町の小中学生もナターシャさんに折り鶴を渡して交流を深めた。
 旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発事故から30年、福島第1原発事故から5年を迎え、ナターシャさんが代表を務める任意団体「ピースオンウイング」によるプロジェクトの一環で実現した。
 折り鶴の交換会は熊町小・大野小体育館であった。子どもの頃、ナターシャさんの自宅はチェルノブイリ原発から3.5キロにあり、原発事故で避難生活を余儀なくされたという。
 「友達と会えず玩具でも遊べず寂しかったが、音楽に出合って乗り越えられた」と当時の経験を紹介。「皆さんもすてきな出会いが待っていると信じている。笑顔を忘れず頑張りましょう」と語り掛けた。
 子どもたちは「自分も歌が好きで、ナターシャさんのように歌いたい」「古里に戻れず、がっかりしたというナターシャさんの思いに共感した」と話した。
 福島をはじめ日本とウクライナの子どもたちの間では、平和のメッセージを書いた折り鶴交換が続く。広島で被爆後に12歳で亡くなった佐々木禎子さんが病床で折り鶴を作り続けた話がきっかけになった。


2016年05月25日水曜日


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