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<東北上場企業>31社黒字 小売業が好調

 東北6県の上場企業の2016年2、3月期決算が出そろった。金融を除く計32社のうち、純損益は31社が黒字、18社が増益だった。売上高は19社で増収となり、小売業がおおむね好調だった。一方、新興国経済の減速や円高などを背景に自動車関連の製造業や商社で減益が見られた。
 各社の決算状況は表の通り。前期赤字や決算期変更で前期と比較できない3社を除く29社のうち、純損益は11社が減益。1社は赤字幅が拡大した。
 業種別でみると、小売業は消費税増税の影響を受けた前期と比べ、売り上げが回復した。マックスバリュ東北(秋田市)は既存店を中心に販売を伸ばし、赤字から黒字に転換した。
 日用品、食料品販売の薬王堂(岩手県矢巾町)、酒類販売のやまや(仙台市)はいずれも売上高、純利益が過去最高を更新。宮城、山形でスーパーを展開するヤマザワ(山形市)は総菜や医薬品の販売が好調で過去最高の売上高となった。
 製造業のうち、東北特殊鋼(宮城県村田町)は主力の自動車関連製品が振るわず減収減益。植松商会(仙台市)も自動車や電子部品向けの工作機械の受注が伸びず、2期連続の減収減益となった。
 32社のうち、純利益は東北電力の973億円が最高。原油価格の下落に伴い燃料費が抑えられた。ユアテック(仙台市)は、東日本大震災の復興関連工事や配電線工事の受注増で売上高を伸ばした。
 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(山形県鶴岡市)は、独立行政法人からの補助金の大幅減などで純損失を計上。2期連続で赤字決算となった。
 17年2、3月期は29社が純損益の黒字を見込む。うち17社が増益、12社が減益を予想。東北電力は燃料費の変動リスクなどから未定とした。


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2016年05月25日水曜日


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