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<南三陸防災庁舎>補修費8200万円計上へ

かさ上げ工事のため立ち入り禁止となる町防災対策庁舎の正面で語り部の説明を熱心に聞く人たち=2016年3月31日、宮城県南三陸町

 宮城県は25日、東日本大震災で被災し、2031年3月まで県有化する南三陸町防災対策庁舎の補修費8200万円を、県議会6月定例会に提出する16年度一般会計補正予算案に計上する方針を固めた。10月にも本格的な補修工事に着手する。
 県は今年1月、補修工事に向けた現地調査を開始。鉄骨の腐食や傾きの状況などを調べ、可能な限り現状保存するための工費を見積もった。財源の一部には復興交付金を活用する。
 補修費のうち、庁舎本体の工事費は4860万円と見積もった。鉄骨表面のさびを剥がし、被災当時の庁舎に近い色のペンキを重ね塗りする。屋上にたまった雨水を流す雨どいを設置し、土台のコンクリート部分は、ひび割れの補修をした上で防水加工する計画だ。
 庁舎周辺にたまった雨水を排出する施設などの整備費は3340万円。周辺でかさ上げ工事が進み、震災時に比べ雨水などが流れ込みやすくなったため、隣接地に排水ポンプを置き、河川へ流す水路も整備する。
 防災対策庁舎では、津波に襲われた職員33人を含む43人が死亡、行方不明になった。震災から20年間に当たる31年まで県が維持管理し、その間に南三陸町は震災遺構として保存するか解体するかの結論を出す。
 復興事業の本格化に伴い、町は今年4月から防災対策庁舎周辺の立ち入りを制限。庁舎を含む約6ヘクタールに復興祈念公園を整備し、18年の完成を目指している。


2016年05月26日木曜日


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