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「自動車のプロ」育成へ 町が県に職員派遣

岩手県に派遣された添田主任

 岩手県金ケ崎町は本年度、県ものづくり自動車産業振興室への職員派遣を始めた。町内にはトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の完成車製造の岩手工場など自動車関連企業が立地する。業界の動向をいち早くつかむのは最重要課題で、県と連携した情報収集を強め、幅広い人脈を持つ職員を育てていく。
 派遣されたのは添田宏主任(40)。トヨタ自動車東日本など地元企業を担当する。県内外の自動車関連の生産動向や企業誘致の情報を集め、施策展開を探る。
 町役場では農林や税務に携わり、自動車分野は初めて。「これまでは完成車工場が地元にあるくらいの認識だった。業界の裾野は予想以上に広い。地域の枠を超えた視点で企業の動きを見る貴重な機会」と話す。
 トヨタは東北を人気車種「アクア」などコンパクトカーの生産拠点に位置付ける。岩手工場は操業23年。人口約1万6000の町経済の屋台骨を支える。
 高橋由一町長は工場近くの国道4号交差点拡幅が今春実現した例を挙げ、「企業戦略を念頭に、活動しやすい環境を整えることが大事だ。10年単位で先を見据え、自動車のプロと言える人材を育成する必要もある。県との関係強化が不可欠だ」と狙いを語る。
 県も金ケ崎町など県南部をものづくり産業の中核地域と定め、共同歩調を取る。県ものづくり自動車産業振興室は「人気車種が生産されている好機。地元と情報交換を密にし、さらなる産業振興につなげる」と期待する。


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2016年05月26日木曜日


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