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<日本海中部地震33年>子への思い変わらず

慰霊式の後、亡くなったわが子を思い、海に向かって黙とうする遺族

 1983年の日本海中部地震から33年たった26日、遠足中だった旧合川南小(秋田県北秋田市)の児童13人が津波で犠牲になった秋田県男鹿市戸賀加茂青砂で慰霊式が営まれた。遺族のほか、今回初めて男鹿市北陽小の児童が参列した。
 高台に設けられた慰霊碑や海岸には、遠足で楽しむはずだった弁当や菓子などが供えられた。慰霊式では読経の中、地震発生時刻の午前11時59分になると、約50人の参列者は手を合わせたり空を見上げたりした。
 北秋田市三木田の無職三浦節子さん(70)は、4年生だった次男卓也君=当時(9)=を亡くした。卓也君の兄で団体職員浩幸さん(47)と訪れた節子さんは「何年たっても子を思う気持ちは変わらない」と述べた。
 浩幸さんは「野球やサッカーが好きな活発な弟だった。慰霊式に参列した小学生を見て、弟もあんなに小さかったのかと思った」と話した。
 北陽小からは4、5年生22人が参列。地元の週刊紙記者時代に地震を取材し、その後教員になった浅野一良教頭(58)が「子どもたちに津波の恐ろしさを伝えたい」と企画した。4年泉侑佳さん(9)は「同じくらいの年齢の子が津波で亡くなったのは悲しい」と語った。
 日本海中部地震では青森、秋田両県と北海道で104人が亡くなった。


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2016年05月27日金曜日


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